仮想通貨と基軸になるお金
ドルとビットコイン、換算の壁
遅ればせながら仮想通貨の取引を始めました。右往左往しながら仮想通貨の世界を迷い、また情報を集めて、また森の中に帰って探索を続けてます。すると、一つの壁にぶつかります。ドル換算とビットコイン換算の壁です。
国内の取引所だけを使っていればあまり気にすることはないかもしれませんが、一歩日本から足を踏み出すとあらゆる仮想通貨の価値は、USD換算かBTC(ビットコイン)換算で把握する必要があります。
1000種類以上存在すると言われる仮想通貨でドルとペアになっている通貨はごく有名なほんの一握りでしかなく、ビットコイン以外の大多数の仮想通貨(アルトコイン)はビットコインやイーサリウム、ライトコインなどの基軸となる仮想通貨がペアとなり取引されています。
- 「BTC/JPY」…これはわかりやすいです。『ビットコイン200万円越え』とかニュースになっているヤツ。
- 「BTC/USD」…これもまあまあです。ドル円は安定してますし110円ぐらいだと暗算も簡単。
- 「ETH/BTC」…ETHはイーサリウム。ビットコインに次ぐメジャーな仮想通貨ですが、このクラスがペアになることは稀で、大体はドルで買うんでしょう。日本では円で買えるぐらいです。
- 「ZNY/BTC」…ZNYはBitZenyという通貨の単位。国産の仮想通貨でMonaCoinの次ぐらいのポジションですかね。このあたりから計算がメチャクチャ大変になります。
「ZNY/BTC」の取引を例にちょっと書いてみますが、ビットコインでBitZenyを取引しようとすると「0.000025BTC」とかいう数字がばんばん出てきます。いま1ZNYがいくらなのか把握しようとすると、大多数の人はまずビットコインがいま日本円でいくらなのかを把握しようとすると思います。『1BTCが180万円で、0.000025だから』電卓の登場です。『いま1ZNYが45円か』『0.000045BTCから下がってるな』となると『大体0.000025BTCの倍より少ないぐらいだから、85円ぐらいかな』とかなるわけです。「85円」は大分誤差がありますけどね。
慣れるのが先か、仮想通貨の安定が先か
為替投資などに慣れてる人はドルの価値をいちいち円に換算せずに直感的に把握できるのでしょうし、ビットコインでもその領域に達している人はいるのでしょうが、仮想通貨初心者には大きな壁です。ましてや基軸となっている仮想通貨の価値が日々変化しているため、ドル円やユーロ円などのように感覚的に掴む前に変動してしまうので大変です。
日本人にとっては全ての仮想通貨が円とペアになるのが一番ですが、現実的ではありません。やはり基軸となれる「安定した仮想通貨」は求められていると思います。問題は仮想通貨全般が安定していないということと、安定していても基軸になれていないという点でしょうか。